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八城、縁寿の行動理由と作者の心意

前回の記事で八城と縁寿視点の現実世界をあのような流れだったと仮定しました。
その仮定が真実だとした場合の行動理由は以下のようになると考えられます。

*八城が偽書を書いた理由
・幾子は十八が十八として心穏やかに過ごせるようにするため
・十八はもう一人の自分の人物像がつかめない恐怖を払拭するために戦人をよく知るため
・また、“彼女”の謎に挑み解き理解し、だからベアトリーチェは安らかに眠りましたという物語を描くことで、十八の中の戦人に納得してもらうため

*八城が偽書を公開した理由
・世間で有力と囁かれる仮説(遺族関係者が犯人とする説)に一石投じるため
・メディアでターゲットを好き勝手に想像しては叩く行為は恥ずべき行為だと世間に知らしめるため
・魔法の一端を伝えるため
・それらは全て縁寿のためである。

*幾子と十八の代表ペンネームが八城十八の理由
幾子は、八城十八という名を多くの他者に認識させることで、十八自身に十八の人格を認めさせようとした。
十八がいてこそのプロ作家デビューだから

*縁寿が屋上に立った理由“とっても嫌なこと”とは?
・絵羽が真相を語らないこと、嫌味を言われたこと。
・絵羽が死亡したこと。絵羽の遺した日記があり、読んでしまったこと

*幾子が日記(非)公開を開催した理由
・生死不明の縁寿が生きていて止めに来ることを願って。
・八城の持つ絵羽の日記は用意した偽物で、初めから公開する気は無く、六軒島騒動を沈静化させるため。そうなることで十八が少しでも穏やかに過ごせると思ったため
・また、初めから公開するつもりがないので、作家八城十八が紛糾され、作家生命が危うくなることも見越している。
縁寿が止めに来た場合は、長年兄を帰さなかったことを謝り、彼女に兄を帰そうとしていたのではないだろうか。

*縁寿が日記公開の暴挙を止めに来なかった理由
・絵羽の日記は自分が持っているので、八城が持っているのは偽物だと知っていたから。
・須磨寺家とのトラブルを避けているため、報道陣がいる所に縁寿として名乗りを上げるわけにはいかなかったから
・一度面会を断られているため、今度も門前払いされるかもしれない。だったら危険を冒してまで行くまでもないと思ったから。

*八城が『~witch』シリーズを刊行した理由
・縁寿(または似た状況の読者)に生きてほしいという願いを込め、幸せになる魔法を伝え、人はどんな困難でも生きているうちにも必ず幸せを掴むことが出来るということを伝えたかったから。
・また世間に向けて、縁寿が死亡したならそれは、自分達及び過剰な報道が追い詰め殺したのだと。また生きている可能性もあるのだから、いい加減な憶測で物を言うのは如何なものか?という強いメッセージ。「あなたが真実だと思っていることは本当に真実ですか?」「疑うこと、また信じること」がテーマのひとつに織り込まれている。
・あるいは、戦人が謎に挑み解き一番最初の魔女を理解した事の証しを、十八と同じように何処かの島に流れ着いて生き延びているかもしれない“彼女”にそれを伝えるためという理由もほんの少しの奇跡にかけているのかもしれない。
・同一人物トリックを採用しているにもかかわらず、ひとりひとりの人格を認める描写が多いのは、十八の人格を肯定することでもあるが、そう描くことで読者にとって彼らが“い”たことになるから。読まれ続ける限り、黄金郷は永遠に続くのである。


 余談ですが、私達が読んでいる『うみねこのなく頃に』は『~witch』シリーズに縁寿の朗読(縁寿の解釈)が混じっていると私は考えています。
これを現実的解釈をするならば、福音の家訪問の後、縁寿、幾子、十八の合作ゲーム、『うみねこのなく頃に』が発売されたと考えることも出来ます。 合同ペンネームは竜騎士07かもしれませんね(笑)

*『うみねこのなく頃に』全体の真相は?
 誰かが誰かの為に描いた物語。それを誰かが読んで解釈して意図を探るゲーム。
この世に存在する真実とは全て、誰かの意思によって描かれたもの。
過去に何が起こったか、その場にいなかったニンゲンが絶対的に真実だと保証することは出来ません。
ならば、誰かを、何かを、選び信じるしかない。
選び信じるために大事なのは、その内容の如何ではなく、その誰かの心意を酌み取ることである。
例えばEP8で戦人は縁寿に「親族が仲良くすごした」と描いた。そんな絵空事が真実だと信じることよりも、それを書いた戦人の心意の方が、まだ信じられる。人は人の善意や好意を信じると言える生き物なのだ。
また一度信じたら二度と疑ってはいけないわけではない。
人は生きている限り、新たな情報を得る。情報を得ることで真実の見え方が変わってくることは譲治と朱志香もクイズ大会で語っている。
疑ったり信じたり、また疑ったり。そうして生きていけばいいのである。

ということが描かれていると私は信じています。
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八城、縁寿視点の現実世界の出来事

八城と縁寿の生きる世界の出来事をまとめました。
太字は各EPで書かれていたこと、普通文字は想像です。
この世界は私達の生きる世界に準拠しています。


1986年10月4日前後    プレジャーボート転落事故発生(EP6)
1986年10月5日24:00    六軒島爆発(EP6,7,8)
1986年10月6日       右代宮戦人、紗音地下通路にて生存
                戦人
紗音ボートに乗る(EP8)
                 紗音、戦人、ボートから海へ落ちる
1986年10月6日      右代宮絵羽、九羽鳥庵にいるところを発見、生存(EP3,4)

1987年4月        絵羽、右代宮蔵書を競売にかける(EP4)
              式根島の漁師が事故後拾っていたというメッセージボトルが公開(EP4)

????年10月??日夜   幾子、道に倒れている男性を保護。(EP8)
翌日            記憶喪失の為、八城十八という名前を与える。
その後から数年間    十八、幾子に誘われるように推理小説を書くようになる。
               十八がアイディアを出し、それを幾子が物語に仕上げる。

1996年          六軒島ミステリー10周年で盛り上がる(EP4,8)

1996年~1997年   八城家にパソコンが導入され、幾子ネットに熱心になる。
             幾子、十八に六軒島ミステリーの話をする。
 数日後        二人の小説『黒首島奇譚(仮名)』が完成。
              十八、投稿を提案。メジャーデビューを祈る。

 同日夜  幾子、パソコンのネットで六軒島事件についての理論や考察、偽書を閲覧。
                  十八、激しい頭痛と記憶のフラッシュバックにより昏倒。

                
その後 十八、知らない男の記憶が溢れ自分が自分でなくなるという恐怖に襲われる。
      戦人という名の人物であったことを受け入れられず苦しむ。

       記憶はあっても戦人の当時の感情は思い出せず、故に自分のものと思えない。
      戦人が理解出来ない恐怖から逃れる為に、六軒島事件を知ろうと調べる。
      拾われた2本のボトルメッセージを読む。偽書等を読む。
      それらを元に幾子『Legend of the golden witch』『Turn~』のシナリオを書く。
      十八は戦人の視点で読み、描く。
      戦人の記憶を受け入れようと何度も努力するが、受け入れられない。
      知れば知ろうとするほど、戦人を書けば書くほど、自分と戦人が乖離していく。
              
1996年~1997年 絵羽の容態が悪くなり、縁寿が全てを相続すると気づいたメディアは
            絵羽陰謀説から次男一家犯人説にシフトする
            右代宮縁寿の“ろくでもないことばかり”がワイドショーで報道される
            十八は自身と幾子を、幾子も十八を手放せないが、縁寿が気がかりになる
              →『Banquet~』を書く。インターネットに伊藤幾九郎名義で偽書を公開
            戦人の出生の秘密が世間に流れ、八城も知る。
            十八、“自分と、受け容れられぬもうひとりの自分との板挟みに、
            発作的に
”結果的自傷とも言える行動を起こす
            一命を取り留めるがその後遺症で車椅子で生活せざるを得ない体に
            幾子、十八に「もう右代宮戦人のことは思い出さなくてもいい」と言う
                   →『Alliance~』を書き、偽書としてネットに公開する。
                          ※この時点で98年縁寿の視点の描写は無し

1997年            作家八城十八、メジャーデビュー
               名立たる大手出版社が主催するそれぞれの推理小説大賞に
               それぞれ異なる偽名で投稿し
               それぞれの大賞を受賞する快挙を成し遂げる。

                 十八、自分は八城十八として生きることを決意。
                  →『End~』を書き、偽書としてネットに公開する。
               
1998年10月4日      縁寿、中間試験の近い中、絵羽の病室に呼び出される。(EP3)
                絵羽、死亡。(EP4)
                縁寿、“とっても嫌なことがあって”(EP4)
                 ビル屋上の柵を越え立つという一騒動を起こす。(EP8)
数日後            縁寿、小此木に右代宮グループと須磨寺家の悶着を任せ、
                 右代宮縁寿の名を捨て、天草と旅立つ。

                 縁寿、六軒島事件について調べる。
                 ワイドショーに取り上げられた伊藤幾九郎を知り、偽書を読む。
                   →伊藤幾九郎が兄ではないかと疑う。
              
1998年秋     作家八城十八のサイン会が開催。(EP6)
           覆面姿の男性(恐らく十八)が作家として登場する。
           幾子はその後ろに介添えとして立つ

数週間後     週刊誌を見た縁寿、作家八城十八が伊藤幾九郎の正体だと気づく。
           縁寿、八城十八に面会を求める為に出版社へ押し掛ける。

           幾子、出版社から「伊藤幾九郎の正体に気づいた右代宮縁寿が面会を
           求めている」と聞かされるが、
十八の容態が良くないので面会を拒絶。

1999年~2000年     ワイドショー等で「右代宮縁寿が絵羽の死後行方不明」と騒がれる。
                屋上騒ぎを元にネットでは「死亡した」との噂が囁かれる
                八城、縁寿にコンタクトを試みるが、最早連絡がとれず。
                二人は縁寿のことに対して責任を感じる。
                →『Dawn~』を書く。ネット未公開
                絵羽の死後「生前、六軒島の真相を書いた日記があるのではないか」
                という噂が広まる。
               幾子、出版社の丸々社の編集者に「この原稿を再び偽名で応募、
               大賞、メディア化」 というシナリオを提案されるが、
               別の偽名別の原稿で応募するので、
               見つけられたら改めてその話を聞くと、八百長を断る。
(EP8)
               幾子、絵羽の日記公開パーティを開催すると触れ込み、
               ウィッチハンターや報道陣を集める。
(EP8)
                幾子、パーティ中に出版社に、右代宮縁寿から連絡が
               来てないか携帯電話で確認(連絡は来なかった。)
               幾子、日記非公開を宣言、会場を去る。
              作家八城十八、メディアに詐欺紛いと紛糾される。

               作家八城十八執筆活動を停止。
              幾子、“人の子に捧げる物語”を書き悩む。(EP8)

2000年以降        十八、医者の指導と投薬と幾子の世話により
                徐々に心の穏やかさを取り戻していく。
               幾子と十八、別名義で丸々社に応募
               編集者丸々氏、八城の原稿に気づく。
               八城、丸々社から別名義で『~witch』シリーズを刊行
            (『Regent~』『turn~』98年世界、
             『Requiem~』『Twilight~』を含む全8作品。※十数年後の未来は無し)
               縁寿、『~witch』シリーズを読み、魔法の一端を理解したと感じる。
               縁寿“幸せになる方法”を知り、作家を目指す
              寿ゆかり、たくさんの作品を世に出す。
              寿ゆかり、“福音の家”を再建。
              いくつかの養護施設で理事長を務める。
              『さくたろうの冒険』シリーズを刊行
(EP8)

2018年~2020年くらい
より数年前         寿ゆかり、福音の家を大改装

2018年~2020年くらい
より一年前         寿ゆかり著『さくたろうの冒険』が海外翻訳され、
               世界的な一大ムーブメントを巻き起こす。

               八城、寿ゆかりが縁寿ではないかと気づく。
              縁寿、初期癌の手術を受ける。

2018年~
2020年くらいの秋   丸々出版第一編集局長丸々氏、某大手出版社の受賞式典で
              寿ゆかりに挨拶し、八城十八が面会を希望していることを伝える。


翌週日曜日       静かな喫茶店で、縁寿と、八城十八、幾子が会う。
              
同年10月夜       幾子と十八、ハロウィンパーティに招待され、福音の家を訪問。
               縁寿、二人のメッセージが伝わっていたことを二人に示す物語
                (黄金郷のみんなが戦人を迎えに来る話)を書いたものを見せる。
               それを読んだ十八、自分の中の戦人が苦しみから解放されたと言う。

ジョーカー6月号うみねこ感想1

5月22日発売後読んでツイッター及びふせったーでつぶやいていた感想やら妄想やら思考やらをこちらにも記載します。

2015 /5/23 0:39のポスト
「死なせない生きて」と走る場面良かった。譲治の死体見て号泣する所までは概ね妄想通り。しかし私の妄想では朱志香にこそ泣きじゃくってすがりついて離れようとしないから戦人が連れ出すんだと思ってたのに~ #ジョーカーうみねこ

以下ふせったーの追記部分
真里亞は毒殺(EP4で描かれたのと近い感じ)だとなんとなく妄想してた。
お久しぶりです泣き戦人君!…18歳の少年の顔だ…可愛い…←
まさかの彼ジャケ!…なんてささやかな安らぎ…良かったね紗音ちゃん(´;ω;`)
ベアトになってから可愛さUPに私ドキドキ///ああ、やっぱりあんたはそれが一番キュートです。よ
「魔女に励まされるとはな」のコマのベアトが特に超可愛い。
ここからベアバト(バトベア?どっちでもいい)のターン!ドタバタ(ある意味)はちゃめちゃ(ある意味)おんぶ!きゃー!
そして6日。おい、インゴットの紐…インゴット持って死ぬとか現実見ねーなと思ってたのに!紐ときかたかくっそ!
ここから「終わり」と「始まり」が入り乱れて、なまじ4日が描かれたから原作より難易度上がってません?
まあ最早好きに解釈していいんだろうけど。


出口の無い密室

”この物語を最愛の魔女ベアトリーチェに捧ぐ”

そこまで書き記し、筆は置かれた。
「どうだ?ベアト……できたぜ……」
バトラは大きく背伸びをしてから振り返った。
「お前は……なんて言う?……いっひっひ、ひっでぇロジックだってボロクソ言うんだろうな」
「…………」
バトラは執筆机の椅子から立ち上がり言った。
「記憶を自分のものに思えない脳の病気なんてそんなのミステリーじゃねぇって?あの幾子とか言う女は誰だって?ノックス第一条に違反するってか?」
眉をひそめて捨てるように笑う。
「いいよ、赤で言ってやる……幾子はお前だよ、ベアトリーチェ。」
「…………」
「戦人は十八に、ベアトリーチェは幾子になって生き延びていた。そして縁寿とも再会できた。二人に子供はいない。結婚もしていない。だけど作家として、たくさんの物語を生み出した。後生に語り継ぐモノを生み出すことができたんだ。……二人は、幸せだ。」
バトラは先程書き上げた原稿を―セカイを、慈しむようにそっと撫でた。
「…お前を、現世で幸せにするロジック、組めたんだぜ…時間は随分かかっちまったけど…」
撫でていた手はやがて震え出し、原稿用紙には爪を立てられ、セカイが歪んでゆく。
「幸せになれたんだ。だから……」

―死ぬ必要なんて無かったのに―

「……―っ」
もう沸き上がる感情を抑えることは出来なかった。原稿を乱暴に払い除ける。
バラバラと舞いながら床に落ちた原稿用紙は、先に落ちていた沢山の原稿用紙と区別がつかなくなった。
やがて静かになった書斎に、ぽたぽたと音が聞こえた。弾みでインク壺もひっくり返してしまったようだ。ぽたぽたと、透明のインクが床に落ちて染み込んでいく。
バトラは泣いていた。
バトラは泣いた、人目も憚らず。元よりここにはバトラしかいないのでその必要も無かった。
物語を捧げられたベアトリーチェはここにはいないからだ。黄金郷のみんなもいない。みんなを見送った現世の寿ゆかりもいない。八城十八も八城幾子も……
ここにはバトラ以外、誰一人いない。
バトラは倒れ込み、床に散らばった原稿用紙を握り拳で叩く。
何度も。あの日、水面を叩いたのと同じように力強く。
「なんで、ついてきてくれなかったんだ。どうして……置いていったんだ…………ばかやろう」


なんで?どうして?
バトラがどれだけ考えようとも、アナタをどれだけ理解しようとも、
答えなんかでない。

当然よ。だって“答え”が間違ってるんだもの。
アナタの決断は間違いなんだもの。

“あなたが死を選択した時点で、答えは永遠に得られないのよ”

アナタが彼に課したものは最大のミステリー、そして最悪の謎

これは拷問。

これが拷問。

……ねぇ、聞いてる?

…………ええ、わかっているわ。聞こえないでしょうとも

アナタは彼を永遠の密室に閉じ込めた。嬉しい?彼を束縛できて
だけどアナタはそれで満足することはおろか、認識することすらできない。だって死んでいるんだから。嬉しいと感じるアナタはもうどこにもいない。なのに、彼は密室に閉じ込められたままなのだ。
こんな理不尽なことがあっていいの?
―ああ、私も大概愚かね。聞こえないってわかっているのに、それでも聞かずにはいられないなんて。笑っちゃうわ
笑っていいのよ?笑いなさいよ。
笑って……誰か

ヤス生存及び幾子である可能性と意味

 まず、生存の可能性ですが、ヤスがEP8魔法エンドでベアトと同じように自殺したとしても、絶命したとは書かれていませんし、「死んだ」と赤字で言われてるわけでもないので、一命をとりとめた可能性は否定できません。

 次に、ヤスと幾子が同一人物であると解釈出来る部分をあげます。

・幾子という名前
十八ありきの名前であるようにみえる。本名で無い可能性がある。
いく子→19子。19は六軒島当主の重要な数字

・幾子の口調
荘厳な言い回し、相手のこと「そなた」と呼ぶ等、ベアトリーチェに似ている。

・八城幾子のプロフィールがヤスと重なる。
名を知られた名家→右代宮、できのいい兄たち→蔵臼たち、ゆかいな事件→六軒島爆発事故等

・幾子の趣味
推理小説を読むこと、そして書くこと。

・幾子の服装
体型がわかりにくい服装。身体を隠すようなロングスカート、室内でもコートを着ている。
胸元を気にするかのようなストール(縁寿らにはジャケットを着ているにも関わらず胸を強調するラインが描かれているのに対し、幾子にはそれがない)
身体にコンプレックスを抱いているかのような服装はヤスに通じるものがある。

・装飾
ベアトと理御それぞれのブローチと同じ色の装飾品を付けている。
茶色に白のフリルは紗代の私服に似ている。

・ベアトと戦人はエンジェに送るメッセージとしてゲームを開催した。
縁寿は偽書を通して幾子と十八からメッセージを受け取っていた。

・縁寿の元に戦人を帰さない魔女
縁寿の元に兄を帰さないのは幾子

・十八と幾子は結婚をしていない。子供もいない。
戦人とヤスならば血縁関係で子供を成すのは難しい。

…など
これらは幾子がヤスであることを確定する決定的な証拠にはなりませんが、今思い浮かぶだけでもこれだけの思わせぶりの描き方がされています。自分で挙げておいて何ですが、これだけあると逆に疑わしくも感じます。
むしろ、同一人物でないからこそ、似せようとしているのではないか。同一人物ではない。だからこそ似せて同一人物であると読ませたい。そういう意思があるように感じます。ならば、その意思を持って物語を紡いだ人物とは誰か。それは戦人ではないでしょうか。
{縁寿や幾子(ヤスではない人物)の可能性もあるのですがそれはまた別の記事で}

この戦人のそばに、ヤスはいないのでしょう。
だからこそ、生きていると思わせるような物語を書いた。ヤスに生きて欲しかった。生きていたら、きっと幸せになれたはずだと、証明したかったのではないでしょうか。

 EP7で初めて登場する理御は「もしも過去が違っていたら」という可能性の存在でした。幾子はその未来版とでも言いましょうか。
 八城幾子とは「もしもヤスが生きていたらあり得た未来」の象徴であり、そのように描かれていると私は思います。
そう思ったのは、魔法エンド????のラストの語り手が幾子であることが一番の理由です。

八城が福音の家に着いたシーンは三人称で語られていますが、施設の中に入ったところから一人称に変わります。

十八の車椅子を押しながら、私たちは廊下を進み、突き当たりの大扉に辿り着く。

十八の車椅子を押しているのは幾子で間違いないでしょう。

「ここ…‥は…………。」
そのホールの光景に、……十八は、絶句して目を大きく見開く。
ここは六軒島の屋敷の、ホールだった。
違う、そんなはずはない……。

「ここは」と言って絶句しているのは十八ですが、地の文では幾子が六軒島の屋敷のホールだったと断言しています。
幾子が六軒島と無関係ならば、屋敷のホールと断言できるはずがありません。

私は、ただただ、呆然としていた。

幾子、いいえヤスは、魔女の肖像画を見て呆然とします。
そして、子供たちに迎えられ笑顔に包み込まれます。

あぁ、……知ってる。……みんなの顔を、……私は知っている……。


ヤスは自分の生み出したキャラクターたちに迎えられ、十八を生かす為に封印した自分―ベアトリーチェの姿を取り戻します。
ここは、魔法的に言うならば、反魂の魔女エンジェの魔法により全ての魂(キャラクター)と魔女ベアトの姿を復活させたシーンであり、現実的には「縁寿が幾子の正体を分かった上で、彼女のことを許した」という表現であると解釈できます。

そして、ベアトは即座に自分の役割を理解し、十八から戦人を引き離しました。二人はみんながいる黄金郷で永遠に幸せにくらしました。

この物語を、最愛の魔女ベアトリーチェに捧ぐ



 未来に「縁寿は兄と再会することができ、黄金郷で全ての恋人たちが幸せになり、現世を生きる自分たちも幸せになれる可能性があったんだよ」と、「だから生きていて良かったんだよ」と、戦人は“彼女”に言いたかった。だから物語を書いて、ベアトリーチェに捧ぐと結んだのでしょう。

この戦人の世界に、ヤスはきっともうどこにもいません。
「なぜ“彼女”が死ななくてはならなかったのか」とずっと考え、「“彼女”が死ぬ必要などなかった」というひとつの答えが出た。

ただ、紡がれた世界の住人からしてみればヤスは生きているのです。
ヤス=幾子もヤス≠幾子もどちらもそれぞれの世界では、その中に限りそれが真実なのである。
それが『うみねこのなく頃に』の世界観なのだと私は解釈しました。
プロフィール

Author:ことん
おはようございます。
このブログには個人的な解釈・妄想が多分に含まれますが、別解を否定する目的はありません。元より、相違だけで否定出来るはずもありません。
ただ私も魔女になりたい。そのための修行の場なのです。

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